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いちリトルデーモンの墓場

創作物の感想の雑記を載せます

3月のライオン Chapter.4

3月のライオン Chapter.2~Chapter.3 - いちリトルデーモンの墓場の続きです。前回の記事を見ていない方はこちらもどうぞ。

 

Chapter.4 橋の向こう

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橋を渡った向こう側は三月町。あかりさんたちの住む町だ

自分のいる町にはお店がないので日用品の買い出しのためとなり町に向かう零。色のついた世界。


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この町に越してきてしばらくの間、どこを歩いても夢の中にいるみたいだった。音がよく聞こえないし町が白黒にチカチカしたりした

色のない町。一人暮らしに緊張していた零が目にする町に色をつけてくれたのはあかりさんたちだったと心の中で呟く零。EDのファイターでの「冷たかった胸に陽だまりができた」を思い出させます。その後感じたのは匂い。焦げ臭い匂い。


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スーパーの特設コーナーを見つめて、今日はお盆なのか、とひとり考えていると三姉妹に出くわす零。


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『ちなみに今夜はこれ。れいくんからあげは好き?』
『す…好きです』

 特売品を持たせ、あくまで家に帰って一人でいようとする零を連れていこうとするあかりさん。見たままの意味でも後ろから背中を押してくれることにやさしさを感じます。

 


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ボクはあかりさんになんとなく逆らえない…

最初に一番みっともない所を全部見られてしまったからもう取り繕えないのだ…

場面は再びあかりさんと零の出会い。慣れない酒に潰れていた零を吐き方というところまで介抱してくれていたのでした。


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ああそうか。この匂いだったんだ

街中にあふれていたのは

迎え火を炊く三姉妹。


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『おうまさん?』
『そーだ。これに乗って帰って来たんだ。ばーばも母さんもな』

馬を不思議そうに見つめるももちゃん。幼い子どもにもわからないし自分たち大人もわからない、でもこうするんだと。ももちゃんに言い聞かせているのか、はたまた自分に言い聞かせているのかというおじいちゃんの姿にどこか悲しいものがありました。

 

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『坊主のご両親のお墓はどこなんだ?』
『長野です。父の実家がある』
『そうか。遠いな…』

1話でのいざこざを確かめるように零の家族についても語られていく。


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思い出話も何も無く夕げは進む。きっとまだ傷は生のまま乾かずにこの家に横たわっている

はねた油で火傷したひなちゃんに軟膏を塗るあかりさん。肌についた火傷。傷は生のまま残っているのだと...痛みが伝わってきます。


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僕の時はどうだったっけ

泣き止んだのはいつだっけ

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ずっとぼんやりしている あの日からぼんやりしたまま。他にする事が見つからなくて

他にする事が見つからなくて

見つからなくて

零にとって将棋という存在は零の光になれているのか、はたまた枷となっているのか...複雑な思いがこちらの胸も締め付けてきました。


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『丁度送り盆なの。ごちそう作るし…誰か居てくれた方が』

「気が紛れるから」とあかりさんが言ったような気がしたけど小さすぎてよく聞き取れなかった

明るい川本家にもどうやら零のように暗いものがあるようで、あかりさんにとっても零の存在は川本家の光になっているのかもしれません。

 

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帰り道 風の強い橋の上 お腹に抱えた弁当がまるで小さな生き物のようにあったかかった…

 

夜になり色づく町。傷や暗いものがけして消えたわけでなくとも、町に色をつけてくれる人と出会うことができた。でも、やはり傷が消えたわけではない...というような複雑な思いがこちらをも唸らせるような細やかな回だったと思いました。

Chapter.3で感じた熱さ、Chapter.4で感じた静けさのようなどちらにも深く入り込めるようなつくりになっていた2話でした。

 

これにてChapter.4ならびに2話が終了し、次回は3話の感想を書いていこうと思います。

ここまでの閲覧ありがとうございました。

 

おまけ

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エンドカードコンドウアキさんでした。