読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いちリトルデーモンの墓場

創作物の感想の雑記を載せます

サンシャイン!!のくれたエール その2

サンシャイン!!のくれたエールその2です。

その1からとても遅くなってしまいましたが、アニメ版ラブライブ!サンシャインが先週で再放送も終了し一つの区切りがついたところで、自分が最初に視聴して一番強く感じたことを今年最後に締めとして納めたいと思います。

 

千歌の母親と千歌との関係

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231022916j:image

#13では千歌の母親が初めて登場しましたが、実際に千歌と会話をしていたのはAパートの後半のみでした。

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231023158j:image

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231023213j:image

今度はやめる?

ううん、やめないよ

千歌の後ろ姿を見つめる母親のカットや、母親の発した「今度は」という言葉は千歌の飽きグセのようなものが想像でき、千歌自身が長い間苦しみ続けていた「普通」との葛藤をこの母親もまた共に分かち合い、見てきたのではないかと感じさせるものでした。もしかするとスクールアイドルの活動に対する千歌の意欲に対してもこの段階では千歌の母親は不安を抱いていたのかもしれません。

 

舞台は変わって予選会場、千歌の母親も含め応援に駆けつけた町民や学院の生徒たちの見守るなか千歌たちAqoursのパフォーマンスが始まり、そこで繰り広げられたのはメンバー全員によるAqours誕生から現在までの道程を伝える、というものでした。

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231025712j:image

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231025204j:image

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231025254j:image

千歌ちゃん、やめる?

...ゼロだったんだよ、悔しいじゃん!

個人的にはこのやりとりとそれに対する千歌の母親の反応がこの話の根幹を成すテーマであるように感じました。

親友の曜よりも千歌との距離が一番近いはずの母親が、曜の言葉によって千歌の「悔しい」という言葉を受けて何かにハッと気づく。これは長年寄り添ってきた千歌が様々な出来事や出会いを経て成長したことに初めて気づいた「母親」としての気づきであり、楽しいことも困難なことも経験したAqoursの軌跡に惹かれ、共感した「観客」としての気づきでもあるように思いました。千歌のことを一番にわかっている人、千歌たちAqoursのことを知らない人、その両方に「共感」を与えることができたのだと思います。

 

 

MIRAI TICKET~最終シーン

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231031222j:image

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231031236j:image

f:id:little-demon-uma-u-ma:20170508214219j:image

みんな、輝こう!

ゼロからイチへ、というかけ声と共に始まったMIRAI TICKETの最中でもさらに光に向かって手を伸ばす千歌はこう叫びました。ここでいうみんなとは一体誰なのか。きっと町の人々や生徒だけでなく、千歌という「普通」に自信の持てなかった人間に共感した、視聴者を含めた人々全員への呼び掛けであり、同じ苦しみに悩む人々に代わって輝くことを体現したものがMIRAI TICKETだったのだと再放送後改めて思いました。Aqoursだけで輝くのではなく、誰と言わずみんなにむかって呼びかける千歌の行動はエールでした。

 

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231032504j:image

f:id:little-demon-uma-u-ma:20161231032630j:image

君のこころは輝いてるかい?

曲が終わり、光の中に溶けていく千歌。役割を終え、共感をもとに強く結び付いていた視聴者とは分離し、そして最終シーンにおけるこのセリフでアニメサンシャインは幕を閉じました。

強制するわけでもなく「次は君の番だよ」と、輝きを体現した千歌の最後のこのセリフを聞けたことで自分はこの作品は共感をテーマにしたエールだと思うことができました。

 

 

#13は他にも学院の生徒がスクールアイドルに参加したいと言い出すシーンなど、いろいろなことを考えられるシーンがとても多くて好きです。今回は千歌というキャラクターを中心に文を進めていったので、次に#13について書く機会があればまた違った視点で物語を追ってみたいと思います。

ひとまず幕を閉じたアニメサンシャインに感謝しつつ、あるかもしれない2期に向けて期待を膨らませていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。