いちリトルデーモンの墓場

創作物の感想の雑記を載せます

サンシャイン!!のくれたエール その1

 

9月末に最終回を迎えたラブライブ!サンシャイン!!

最終回となった #13 は見るたびにいろいろな発見や思うところがあってとても面白い作品だと改めて実感しています。

 そこでまずは#1から#13までを振り返ったとき真っ先に自分が感じた、高海千歌というキャラクターについてのことを現時点でのはじめの感想として今回は書きたいと思います。

 

 

 #1、#12での千歌の変化

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あなたみたいに
ずっとピアノを
頑張ってきたとか、
大好きなことに
夢中でのめり込んできたとか、
将来こんな風になりたいって
夢があるとか、
そんなのひとつもなくて

 

#1にて千歌は自分のことを "普通" と称していました。他のメディアミックスでも語られるように、普通の女の子ということが千歌は一貫して強調されていました。

しかし、アニメサンシャイン!!で千歌が述べている "普通" とは、「自分の歩んできた道に何もないこと」という、ゼロはおろかむしろマイナスを意味するような考えだったように感じました。

 

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親友と比べてしまう千歌。


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何かに夢中になりたくて、
何かに全力になりたくて、
わきめも振らずに走りたくて、
でも、何をやっていいかわからなくて、

物語の始まりのモノローグ。

この時点ではまだ何かに夢中になるということ、自分の中を何かで埋めることだけが目的だったのではないかとすら思います。

 

"普通" をダメなもの、欠けているものとみなしてしまうことは程度を問わずきっと多くの人にあることで、自分もそんな千歌に感情移入していたうちの一人でした。そういう意味で千歌はリアリティを付随した、最も視聴者とシンクロしていたキャラクターだったのかもしれません。

 

メンバー達が各々のわだかまりを克服していくなかで千歌一人がまだ答えを出せずにいるまま迎えた#12、「μ'sにあってAqoursに足りないものはなんだろう」という疑問。

それは勝つことなのか、それとも違うことなのか。

Saint Snowとの対話、音ノ木坂学院との出会いの中で、千歌は気づきます。

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μ’sみたいに輝くってことは、μ’sの背中を追いかけることじゃない

自由に走るってことなんじゃないかな?

全身全霊!

なんにも捕らわれずに!

自分達の気持ちに従って!

 #1から#12に至るまで自分達が走ってきたこと、そしてその道のりそのものの価値に気づきます。

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ゼロからイチへ。

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スタート地点にすら着いていないようで、実はもうそこにいたことに気づいた千歌。

ゼロだけれど、決してマイナスじゃないことを認識できた回でした。

 

#1から#12までの話はメンバーとの触れ合いを描いただけではなく、そのなかで千歌が自分の "普通" を受け入れていく過程を、12話という時間を要して語られてきました。それはまさに千歌のように思い悩む人へのエールだったのではないかと思います。

千歌というキャラクターを通して、一歩を踏み出そうとしている人、自分の道のりに自信のもてない人に背中を押すような、そんな物語だったように感じたのが最初の印象でした。

 

そして物語はそこで幕引きではなく、ゼロからイチへとさらなるステップを踏み出していく#13について、感想はその2に続きます。

 

その2→https://t.co/UTv1Iw7ZWJ