いちリトルデーモンの墓場

創作物の感想の雑記を載せます

劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング ネタバレ感想

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8/5に公開された

「劇場版仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」

を公開初日に観に行きました。

TV版を1話からリアルタイムで毎週楽しみに視聴していたので「ドクターバトルの終焉」「真のエンディング」との触れ込みに

心が躍りました。
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パラレルワールドの世界や本編での分岐ルートではなく本当に本編の最終回、トゥルー・エンディングだということでいったい「仮面ライダーエグゼイド」という作品はどこに着地するのか、真のエンディングとはいったい何なのかを公開日まで心待ちにしていました。

 

結論から先に言うと、このトゥルー・エンディングとは

この作品が一年を通して本当に伝えたかったこと、今までTV版で描いてきたことのさらに向こう側のお話

がぎゅっと詰まった作品だったように思います。以下はネタバレを含みつつ拙い感想を書いていきますのでまだ劇場に足を運んでいない方はぜひ作品を視聴したあとに読んでいただければと思います。

 

 
 
トゥルー・エンディング

 TV版の序盤では仮面ライダーエグゼイドこと宝生永夢は小児科の研修をしており、このトゥルー・エンディングは永夢が以前研修の時に担当した、病を抱えた少女・星まどかと対話をするところから始まります。

まどかは極めて症例の少なく手術の難しい脳腫瘍に侵されており、手術が上手くいかなければ余命は残りわずかだと言います。

 

「君はきっと治る」と励ます永夢に対し

「じゃあ次の運動会は出れるの?」

「私は徒競走で1位になれるの?」

「うそつき!」

 と、まどかはふさぎこんでしまいます。 

 

TV版にて永夢は様々なゲーム病の患者を治療してきましたが、突発的に感染したゲーム病に苦しんでいる患者の「命を救う」だけではなく、今回は医者として避けては通れない「残りわずかな命とどう向き合うか」ということにも焦点を当てられていました。

 

その頃病院の内外で大規模な新型ゲーム病のパンデミックが発生し、永夢や仮面ライダーブレイブ・鏡飛彩、仮面ライダースナイプ・花家大我、仮面ライダーポッピー・仮野明日那/ポッピーピポパポの手にも刺客の魔の手が忍び寄ります。

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病院内にて襲いかかるライダー、仮面ライダー風魔。無数に襲いかかる忍者プレイヤーや風魔の忍者ならではの分身といった能力に太刀打ちできず、飛彩と大我、そして本来バグスターであるポッピーも何故かゲーム病に感染し、昏睡してしまいます。

謎の男、南雲影成は永夢との戦闘後まどかの病室へ。謎のウイルスをまどかに散布してそのまま姿を消してしまいます。

 

バグスターにさえも感染するゲーム病の謎を突き止めるべく、どうやら衛生省に拘束されていたらしい仮面ライダーゲンム・檀黎斗(檀黎斗"神"だァ!!)は一時的に釈放、仮面ライダーレーザー・九条貴利矢と共に調査をすることに。

仮面ライダー風魔に変身するための新型ガシャット「ハリケーンニンジャ」を作ることのできると思われる人物を探すべく幻夢コーポーレーションを訪れる二人。社長席には

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かつてレベル4ガシャット「ジュージューバーガー」を開発した小星作の姿が。社長室内にはハンバーガーのグッズやマキシマムマイティX開発時の没案である

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「ボーズ・オブ・テラ」のポスターもあり小ネタがなかなか面白い。

 

話を本編に戻しますと、もちろん小星作はバイオテロを起こすような人間ではないのでガシャットを開発していません。しかし、かつて檀正宗が社長として君臨していた頃に彼が「仮面ライダークロニクル」の世界進出のためVRを主軸とした外資系ゲーム企業「マキナビジョン」との交渉をしていたこと、交渉が頓挫したのちゲーマドライバーなどの設計図のデータが何者かにハッキングされ盗まれていたことなどが作の話から明らかになります。

 

舞台は変わってポッピーが目覚めた場所は少女・まどかの通っている小学校で、運動会が行われていました。ポッピーの目にした光景は異様なもので、

 

小学校の先生をしている花家大我。

「位置について…用意…バァン。」

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※画像はイメージです。

 

ランドセルを背負って体操服で徒競走に参加する西馬ニコ。(こら💢)

 

父親として運動会に参加している鏡飛彩。

「パパに撮れない物はない。」

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※画像はイメージです。

 

そして鏡飛彩、星朱美の娘として少女・まどかの姿もそこにありました。

思わず飛彩のところに駆け寄るポッピー。しかし「一瞬の瞬間を"切り取る"」カメラでまどかの徒競走を撮影しようとしている飛彩にはそもそもポッピーに関しての記憶がないようで話が通じません。

徒競走で1等になったまどかの元にやってくるのは同じく1等賞を取ったニコ。そのときまどかの頭上に現れたのは仮面ライダークロニクルのガシャットロフィーにそっくりな物体でした。

お昼休みになりお弁当のピザを綺麗に切り分ける飛彩。家族団らんに喜ぶまどかの頭上には再びあのガシャットロフィーが…と思いきやまどかの顔に笑顔はなく「これで喜んでくれるかなあ…」と口にします。

 

仮面ライダーエグゼイドのTV放送では出来なかったいわゆるギャグ回のような成分が盛られている運動会のシーンは観ていて笑いが込み上げるシーンもありましたが、その中にもある要素が含まれていました。

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父親という要素です。飛彩の父・鏡灰馬は飛彩のような威厳はないどこか抜けたような人物として、それでいて飛彩の恋人・小姫を救おうと仮面ライダークロニクルに参加する勇気を持ち合わせた人物、飛彩が医者を志した人物としてもTV放送では描かれていました。運動会における飛彩は偽物の役割といえど父親ゆずりのような子供への愛情の注ぎ方だったのではないかと思いました。

父親といえばTV版では檀黎斗の父親・檀正宗や飛彩の恋人・百瀬小姫の父親、息子を失いゲーム病について独自調査していた刑事なども連想されます。正宗は実の息子をゲーム名「デンジャラスゾンビ」と呼び、黎斗にはコンテニューがあるとはいえ幾度も戦闘でゲームオーバーにする冷酷な人物として描かれ、小姫の父親は小姫の消滅に関して「飛彩君には責任を感じないで欲しい」と、飛彩が悔いを持って償いを何年も求め続けていたことを理解している人物として登場しました。ここにも仮面ライダーエグゼイドにおけるある種の父親像が存在していると思います。

 

話を戻すと、舞台は変わってマキナビジョンのオフィス。

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マキナビジョン社長であるジョニー・マキシマと影成が協力関係にあることを突き止めた九条貴利矢。どうやら感染者はVRで作られた世界に送り込まれているらしく、それによってバグスターであるポッピーもVR世界に送り込まれたようでした。しかし影成が突然ウイルスを散布したことによりマキシマ、貴利矢共にゲーム病に感染しVRの世界に。影成は再び何かの目的のため行動を始めます。

 

一方でVR空間を利用していることを同じく察知していた黎斗は永夢と協力。
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幻夢VRなるVRの空間に入り込める装置とガシャット「マイティクリエイターVRX」を永夢に装備させ、時間を稼ぐために車でアジトを脱出します。

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ナンバープレートの「し 96-10」に製作陣の本気を感じます。

 

車が運転不能になったことで仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマーとして忍者ゲーマーと戦闘を始める黎斗。しかし数で押される黎斗は車を守りきれず、とうとう車の中に忍者プレイヤーの魔の手が届く…

 

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車の中にいた白衣に包まれた人物は永夢ではなくバグスター・パラドでした。パラドも戦闘に参加し永夢がVR世界を攻略するための時間を稼ぐことに。

命の大切さを知ったパラドが永夢と同じ白衣にその身を包むという展開はとても驚かされ、大興奮しました。

 

しかし黎斗ことデンジャラスゾンビは分が悪いのか体力を削りきられゲームオーバー。例のごとく土管からコンテニューするも黎斗は驚くべき言葉を口にします。

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「残りライフ1か…」

82個あったライフ(TV版41話終了時点)も残りライフ1まで削れてしまった黎斗。彼の身にいったい何が起こったのか。しかし黎斗は残りライフを確認してもためらうことなく再び変身し、戦闘を再開。本来クリエイターであり神(?)という絶対者の立場にも関わらず常に前線に立ち続けようとする黎斗の姿がここでも描かれています。しかしながらここでようやく黎斗は普通の人間と同じように1つしかない命で戦うことに。

※TV版42話にてゲムデウスウイルスの完全な抗体を作るため残りライフ4になっていたことが発覚。残り2つのライフはどのように削られるのか。

 

パラドと黎斗の企みを察知した風魔こと影成がVR世界にやって来たことでこちらも永夢との戦闘が開始。満を持してマイティクリエイターVRXにて変身します。

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「ノーコンテニューで、ゲームを作るぜ!」

マイティクリエイターVRXはゲームそのものを作るゲームということで空に描いた絵を実現させ戦うクリエイターゲーマー。ゲームクリアの存在しないVR世界にゲームクリアを創造し、人々を現実世界に連れて帰ります。が…

「ずっとここにいたい!」と永夢の手を取らずまどかのみが暗闇となったVR世界に残留。他の感染者は目が覚めたもののまどかのみが目を覚まさない。「どうして…」と永夢は呟きます。

 

風魔がエグゼイドに敗れ現実の世界でも目を覚ました医者達や永夢が黎斗・パラド・影成の元に集結。影成に今回の事件の動機を問い詰める永夢。そこで影成が語ったのは「まどかは自分の娘であり、手術しなければ余命はわずか、成功しても抗がん剤放射線治療によって後遺症が残る。あの娘の人生が辛いものになってしまうのを防ぐためにVRの世界を作り上げた」というものでした。命を救って、しかし救って終わりではなくその先にも困難なことはあるのだと影成は思いを口にします。

自分の娘を、娘の幸せを思うが故に「医療」という「現実世界」を捨て「ゲーム」の世界で生かそうとした影成。そんな影成に対して永夢は「未来に希望があれば人は生きていける。子供を笑顔にするのは大人の責任だ!」と影成を叱咤します。

 

医者として、目の前の命が消えていくことに対して諦めるという考えを今まで否定してきた永夢ですが、今回の劇場版では人を治して終わりではない、その後の人生に対して向き合う、という問いかけがなされていました。影成の言葉も影成が単純な悪人ではなく、まどかの幸せを願った人物というだけに観ているこちらからすれば全ての言葉を否定できるわけではありません。まどかという病気の娘を見てきた影成もまた一人の「父親」なのです。ただの悪人を懲らしめて終わりという単純な話ではないところにエグゼイドの真価を感じます。

 

そこに突如として現れるマキシマ。まどかがVRの世界で作り出したガシャットロフィーを回収したことで力を得たマキシマは

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「I am Gooooooooood!!」

仮面ライダークロニクルのラスボス・ゲムデウスとなって永夢たちに襲いかかります。ライダー達よりも遥かに巨大なゲムデウスの前に一撃で変身解除に陥る永夢・飛彩・大我・貴利矢の4人。残った黎斗とパラドはゲムデウスに立ち向かいますが…

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ゲムデウスはライダーと同じサイズになり力が押さえ込まれ、ゲムデウスは撤退。しかしそこに黎斗・パラドの姿は見えず絶望する永夢たち。永夢の叫びが響き渡ります。

 

一時病院に帰還するとまどかの容態が急変。脳腫瘍を取り除くべく天才外科医である飛彩、そして永夢、明日那はまどかの手術に踏み切ります。一方大我、貴利矢は弱体化している内にゲムデウスを叩かんとゲムデウスの元へ。しかし風魔の妨害により風魔との戦闘が開始します。

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ニコは今回劇場版では戦闘に参加せず大我を送り出し、「お前はそばにいてやれ、一緒に1等取った仲だろ…」と大我の言葉を受けまどかに寄り添います。

 

スナイプとレーザーが戦いを繰り広げる一方手術室ではまどかの脳腫瘍そのものは取り除いたもののまどかのゲーム病が発症し手術が続けられない状態に。そこで永夢が取り出したのは…

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黎斗の持っていたプロトマイティアクションXガシャットオリジンでした。レベル0のライダーにウイルスの抑制効果があることを思い出しガシャットを起動する永夢。まどかのゲーム病が抑制されたことで手術を続行する飛彩達。

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「絶対に助ける!」

飛彩もまた子供の笑顔を守るために戦っているのです。

 

風魔を倒しゲムデウスと交戦するスナイプとレーザー。「たとえこの身が滅びようと…お前を止める!」と言い放った大我でしたがその強大な力の前にゲームオーバー寸前に追い込まれ、ゲムデウスの攻撃が命中する…

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爆風を吸収し現れたのは仮面ライダーブレイブ・レガシーゲーマー。「命を粗末にするな…!」と大我・貴利矢の体力をレガシーの力で回復させゲムデウスに挑みます。

恋人の小姫という戻らない命や、TV版で多くの人々のために自らを犠牲にしてグラファイトとの決着を着けようとした大我が重症を負ったこと、父親の灰馬がライドプレイヤーとなってバグスターに挑んだこと、全てを見てきた飛彩だからこその台詞だと思います。 

 

永夢も合流し変身が解除された影成の元へ。手術は終わったもののVR世界に送られたことで肉体が生きようとする意志を失っているためまどかが弱っていると告げる永夢。まどかがVRの世界に残ったのはあなたのためだと聞き影成は動揺、あの娘が生まれてすぐに姿を消したのに覚えているはずがないと言います。

「まどかちゃんが本当に望んでいるのは運動会に出ることでも、徒競走で1等賞を取ることでも、お弁当を食べることでもない。あなたが笑顔でいることなんです。」

「お父さん、あなたの本当の望みはなんですか?」

永夢は娘を思う一人の父親として影成に問いかけます。「患者の笑顔を取り戻す」ことだけではなく、その家族の笑顔を取り戻すことが永夢が語った未来への希望なのだと思います。

 

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レーザーは戦闘から離脱しレベル2のバイク形態で影成の元へ。娘の元へ行く決意をした影成を病院に送り届けるために走り出します。

レーザーターボの登場でバイク形態はもう見ることが出来ないと思っていたので九条貴利矢としてレベル2の姿を再び見ることが出来たのはとても嬉しかったです。

 

レガシーゲーマーとスナイプ・シミュレーションゲーマーの奮闘もむなしく、ゲムデウスの力を押さえ込んでいた黎斗とパラドがゲムデウスから排出されたことで本来の力を取り戻し街の広範囲をゲームエリア化、街を破壊していきます。


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「全ての運命は…俺が変える。ハイパー大変身!」

生きていたパラドと協力(?)し燃え盛り破壊されていく街をバックに永夢がムテキゲーマーに変身。ゲムデウスマキナに挑みます。しかしゲムデウスの力の前に流石のムテキゲーマーも反撃を受け、苦戦を強いられます。

 

病院にたどり着いた影成はまどかの元へ。妻の朱美と共にまどかの小さな、本当に小さな手を握り「本当の望みは…まどかに生きていて欲しいんだ」と、ゲームの世界ではなく現実の世界でまどかと共に生きることを選んだ影成。それに応えるようにまどかは目を覚まし、こう言いました。「初めて見たときからわかった、この人はわたしのお父さんだって。」

娘の幸せを願いゲームの世界を作り上げた父親と、父親の幸せを願いゲームの世界に残ることを選んだ娘とのすれ違いは解消され、その思いは一つになりました。家族の新たな日常が今ここから始まっていくのです

 

ゲムデウスの攻撃に押し潰された…ように見えたムテキゲーマーは攻撃を受けとめ反撃、キメワザを発動。

「どんな運命だろうと…変えられる!」

そして…

 

エグゼイドはゲムデウスを撃破、一連の騒動は幕を閉じました。

 

 

 

エピローグ

病院ではまどか、朱美、影成の3人で笑い合っている。治療はこれからも続くが、きっとあの家族なら乗り越えられると希望を抱く永夢たち。3人の家族がこの先の未来をようやく見ることが出来たトゥルー・エンディング

 

CRにて作業をする貴利矢の元に現れる明日那。バグスターが根絶されたわけではないが、どうやらバグスターのワクチンはもう開発されているというような会話が聞こえる。黎斗も残りライフ1を減らすことなく生還し、神の才能で新たなゲームを拘束されながらも開発している。

ワクチンという手段でバグスターと共生すること、そして何より貴利矢、明日那、黎斗というバグスターが人間の世界で生きているというバグスター組によるトゥルー・エンディング。

 

手術における新技術にVRが利用されることとなり医師に研修を行う飛彩。そこに父・灰馬が「衛生省から直々の依頼だ」と飛彩に手術を頼む。飛彩はその問いかけに微笑みかけ、了承する。

大我はゲーム病の専門医院として診療所をオープン、ニコを助手としてこれからもゲーム病を治すべく戦っていくのだろう。大我は微笑む。

過去を振り切り未来を見ることができた二人がようやく笑うことができたトゥルー・エンディング。

 



TV放送1話と同じように病院の中庭でギャラリーに見つめられながらゲームをプレイする永夢。

「もう一回やるぞ!」と意気込む永夢の元に看護婦が「いつまで研修医気分なんですか~」と耳を引っ張り痛がる永夢。ネームプレートには「医師 小児科 宝生永夢」の文字が。

そうこうしているうちに緊急通報が入り急いで向かおうとするも転ぶ永夢。そして…

「行こう…パラド」

姿の見えないパラドに向け呼び掛け、現場に向かう永夢。

研修医を続けてきた永夢が長い戦い、そして医療との関わりを経て医師になるというトゥルー・エンディング。とても美しい終わり方でした。

 

 
 

劇場版はラスボス・ゲムデウスを倒す映画ではない

この見出し通り、今回の劇場作品は仮面ライダー風魔であったりゲムデウスといった真の悪役を倒して終わるトゥルー・エンディングではありませんでした。命を救った後にも困難が待ち受ける未来に向かって希望を生み出す、というトゥルー・エンディングだったと思います。

これに該当するのは影成だけではありません。ポッピーピポパポは今回の劇場版では本人いわく「世を忍ぶ仮の姿」である仮野明日那として出演している時間が多く、TV放送でポッピーが「自分は人を消滅させて生まれてきた存在」であることに悩んだことを受け、元々人間であった九条貴利矢がバグスターになった後もCRの医師となったように、人間と共に生きる人間であることを選んだバグスターと言えるのではないかと思います。

鏡飛彩、花家大我にしてもゼロデイの因縁を終わらせたとしてもゲーム病が根絶されているわけではありませんでした。(劇場ラストのシーンから推測) 彼らはこれからもバグスターに立ち向かわなければいけませんが、彼らに希望が無いわけではありません。飛彩は永夢の外科研修の担当だったことやラストシーンのように未来の種に希望を託していることそして大我はニコというこれからの未来を作る子供を信頼していることが彼らにとっての希望と言えるでしょう。

 

永夢の今回の目的はゲムデウスを倒すことではありません。まどかを、そしてその家族である朱美や影成を笑顔にすることです。運命を変えるためにムテキゲーマーに変身したのだからゲムデウスに勝って当たり前なのです。患者の、そしてその家族の笑顔を取り戻し、未来への希望を作り上げた永夢が負けるわけがない、ということです。

これまでの長い物語の中で永夢が多くの命を見つめ、最後に小児科という選択をし医師になるというエンディングはとても美しく、まさにトゥルー・エンディングの題にふさわしかったと思います。

 

 

まとめ

劇場で明かされなかった謎はこれから残りのTV放送で明かされるとのことなのでとても楽しみです。一度観ただけではまだ把握しきれていないシーンやTV放送前では謎のまま残っているシーンも多く存在するので最終回後に再び観に行こうと思います。

ここまでご覧いただきありがとうごさいました。

巡礼/サンシャイン!!内浦・沼津

まえがき

巡礼時のことを書く前にまずは言わずと知れた1stライブ「Step! ZERO to ONE」について、沢山の方の多くの感想がきっと言いたいことをほとんど言ってくれていると思うので全体を通して少しだけ感想をまえがきに述べたいと思います。

 

ライブ最中そして終わった後一番に感じたのは「楽しかった」です。感動で身が震えました!というのももちろんあるのですがやっぱりメンバーの方々やLV会場でのたくさんの人の笑顔がとても記憶に残っているので一番は「楽しかった」んだと思います。

そして多くの方が述べていたようにメンバーの方々が作品を背負いながらもAqoursとしてまさに一歩踏み出すライブを成功させたことに勇気付けられたライブだったと思いますし、けして重く訴えかけてくるのではなく楽しさの中で背中を押してくれるやさしい作品だったと改めて思いました。ライブ終了後多くの方々が自分にもできることをやりたい!と意気込んでいるのが見られ、Aqoursのメンバーの姿はもちろんそういった人達の姿にもまた背中を押されるように思いました。

ライブの感想としては短くなってしまいましたが、後は多くの方々が代弁してくれていると思うのでまえがきを終えて今回はひとまず巡礼の話をします。

 

 

4:50東京出発~内浦

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1日で巡るためには朝から!!ということで始発に乗って静岡の方面に向かいました。同行した巡礼経験者に4時前起きを宣告されたので驚きつつも駅に向かいました。

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そして東京→三島→三津シーパラダイス前と8:30ごろには内浦に辿り着ける順調なペースで朝を迎えることができました。

同行した二人は前回三津シーパラダイスを長めに見て回ったので今回は内浦のAqoursゆかりの場所(?)を巡りつつのんびりとてくてく歩き回ることにしました。写真はゆかりの場所で撮ったものです。

到着後おやつにしようということで朝に松月さんにておやつを食べてしまいました。かんかんみかんタルトとみかんジュースで体に循環!みかん!だったのですが写真を撮り忘れてしまいました。(無念ポイント)

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そして内浦、なんと言っても海がとても綺麗でした。晴れていたので写真の映えもよく見ているだけでとても癒されました。自分が東京にいるから慣れていないだけと言いつつも、横を向けば雄大で綺麗な海が広がっているという場所で育てば自分の土地や海が好きになるんだろうなあと思いました。

 

 

10:30内浦~あわしまマリンパーク

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10時過ぎに朝のおやつを終えてあわしまマリンパーク淡島神社へ。チケットもクルーザーもAqoursてんこ盛りで向かう前から巡礼初心者の自分はすげえええええええの一言でした。

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まずはカエル館へ。館前にあった果南ちゃんセンターおめでとうの垂れ幕にシングルのタイトル「HAPPY PARTY TRAIN」が書かれていたことにテンションが上がりました。

カエル館自体もとても楽しかったです。ぬぼーっとした両生類たちは眺めているだけでも可愛らしくて癒されましたし、土に潜るカエルが丁度何匹か土から出ていてくれたり同行した二人とカエルを探したりするのもまた面白かったです。

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カエル館の後は淡島神社へ向かいました。運動しない環境に身を置きすぎたせいでひぃひぃ言いながら登るはめになりました。御堂に着いてお祈りしてから4話のダイヤさんがいる場所にいきました。うーん絶景。

登り下りにかけた時間は恐らく30分ほどでしたが、外出する際に選んだ靴を間違えたせいでこのあたりからかかとにそれなりの痛みを抱えたまま巡礼することになりました。靴選びを怠るのダメ、ゼッタイ。

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その後は水族館を見て回ったり、アシカショー・イルカショーを観て心を洗濯しました。フリスビーをキャッチしたりボールを足で挟んで持ってきたりと芸をするアシカや飛び上がるイルカがこれまた可愛かった。元々水族館の類いで魚がひらひら泳いでるのを眺めるのが好きなので心のとげとげしていた部分が一気に安らぎました。

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そして昼食は離宮Aqours丼を頼んで「おいしい」「おいしい」を連呼しながら完食しました。お味噌汁であたたまりながらお魚を口にするのがたまらなくよかったです。海鮮とご飯の相性。

その場にいた3人全員が日常生活でケチる習性があったので頼む前もどうしようか悩みましたが頼んでよかったなあと思いました。海苔は3人推しがバラバラなのに1人も被りませんでした。(無念ポイント2) でも花丸ちゃん可愛い。

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その後淡島にさようなら。1日で回りきるためにあわしまマリンパークではあまり多くの時間を割けなかったので次はもっとよく見て回りたいです。

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もちろんここは撮りました。

 

 

15:30沼津港~沼津

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あわしまマリンパークからバスで揺られて沼津港の辺りにワープした後びゅうおの方面に向かいました。BD4巻表紙の場所を写真に納めることができてリトルデーモン冥利につきました。

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びゅうおからの絶景。途方もなく広がるお昼過ぎの海がここまでの行路で疲れた自分を癒してくれました。11話でマリーさんがこの場所を選んだのもこの広がる海を見ればきっと悩みを話してくれると思ったのかもしれませんね。ちなみに嫉妬ファイア~~~~~のあたりの場所から撮りました。

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その後堕天使の宝珠を3人で分け、クリアファイルは譲ってくれました。友人に感謝。

このあたりから「食」を優先しようとしてきたためか持っていった資金に難が出始めました。(無念ポイント3) 多目に持っていくべきだった。次は深海水族館を回ってみたいです。

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その後トリの沼津に向かう途中で欧蘭陀館にて早めの夕食。写真のオムソバを頼みケチャップで件のヨキソバを再現しようとしましたが馬鹿なので片側ではなく全面にあのマークを描きました。ヨーソロー。

そしてこのオムソバ、絶品でした。焼きそばを包む卵がふわふわとろとろしていて甘味があり、中の焼きそばはもちもちした濃いめの味付けでとても美味しかったです。今まで食べてきたものの中でもこれは美味しい!と思えるほどのものだったのでサンシャイン!!とは関係なく沼津に行くならご飯はここに行きなさい!という場所でした。これ以降の同行した二人との会話の半分くらいは「オムソバが美味しい」でした。美味しい。

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その後歩みを進め沼津に到着。CDのドラマパートやアニメの舞台に立ち寄りました。本屋さんにて花丸ちゃんの台車に広告が乗っていたことにテンションを上げたり善子はこういうところに住んでるのか...などという想起をしました。

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そして最後はデザートを求めてコラボカフェ。自信たっぷりにGuilty Kissのパフェと津島善子のドリンクを頼みましたが、カフェが屋外に仮設テントのように建ててあるのと夜だったのが合わさり凍えながらひえひえのパフェとドリンクを口にしました。実際ドリンク系を注文していたお客さんは自分達以外にいませんでした。それでもパフェとドリンクでダブルでイチゴを味わえて美味しかったです。

コースターはダイヤさんと夢で夜空を照らしたいでした。推しを引く運を持ち合わせてはいませんでしたがやっぱりどのキャラも可愛い。そして店内ではAqoursの楽曲のPVや本編での楽曲の映像がループされていて、秋の再放送以降サンシャインの本放送を観る機会がほぼなかったので1stライブのこともあり、どの楽曲もアニメと合わさり心を動かすパワーがとてもあったのだと再認識させられましたし、店内にて心を動かされました。

食後は沼津からさようなら。東京に向かい長い長い巡礼の旅を終えました。

 

 

まとめ

巡礼に行って感じたのが、今こうして歩くことになったのはAqoursを求めてのことだったけれどこの土地にきて癒しを感じているのはこの土地そのもののおかげ、ということでした。サンシャインから興味を持って何度も沼津を訪れている方々がいるのは「その土地にAqoursを求めている」というよりは、「Aqoursによってたどり着いた土地そのものが心を癒す」からなんだなあと思い、それが作品のテーマにも繋がっているラブライブ!サンシャイン!!の凄さを改めて実感しました。それと同時に、いわゆる過疎である地域を興すためには町民の方々がする努力だけでなく、訪れた人々がその土地のよさを伝えていくこともまた必要な要素なんだと思いました。

 

そして10数時間の長旅を終えて地元に帰って来たときにもまたどこか安心感がありました。アニメでも語られてたように自分の住んでる町なんて何もないところだと思うけれど、それでも安心感はあった。町の責任じゃなくそれは自分たちの気持ち次第なんだ。6話等で伝えたかったのはそういうことだったのかかなあなんて思いました。

 

はじめての巡礼でも密度の濃いものにできましたが回りきれなかった場所もあったので、2回目以降はそこを巡ったりアニメ2期以降ピックアップされる場所に行ってみたいなあと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。以上、いちリトルデーモンによる聖地巡礼の感想でした。

サンシャイン!!のくれたエール その2

サンシャイン!!のくれたエールその2です。

その1からとても遅くなってしまいましたが、アニメ版ラブライブ!サンシャインが先週で再放送も終了し一つの区切りがついたところで、自分が最初に視聴して一番強く感じたことを今年最後に締めとして納めたいと思います。

 

千歌の母親と千歌との関係

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#13では千歌の母親が初めて登場しましたが、実際に千歌と会話をしていたのはAパートの後半のみでした。

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今度はやめる?

ううん、やめないよ

千歌の後ろ姿を見つめる母親のカットや、母親の発した「今度は」という言葉は千歌の飽きグセのようなものが想像でき、千歌自身が長い間苦しみ続けていた「普通」との葛藤をこの母親もまた共に分かち合い、見てきたのではないかと感じさせるものでした。もしかするとスクールアイドルの活動に対する千歌の意欲に対してもこの段階では千歌の母親は不安を抱いていたのかもしれません。

 

舞台は変わって予選会場、千歌の母親も含め応援に駆けつけた町民や学院の生徒たちの見守るなか千歌たちAqoursのパフォーマンスが始まり、そこで繰り広げられたのはメンバー全員によるAqours誕生から現在までの道程を伝える、というものでした。

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千歌ちゃん、やめる?

...ゼロだったんだよ、悔しいじゃん!

個人的にはこのやりとりとそれに対する千歌の母親の反応がこの話の根幹を成すテーマであるように感じました。

親友の曜よりも千歌との距離が一番近いはずの母親が、曜の言葉によって千歌の「悔しい」という言葉を受けて何かにハッと気づく。これは長年寄り添ってきた千歌が様々な出来事や出会いを経て成長したことに初めて気づいた「母親」としての気づきであり、楽しいことも困難なことも経験したAqoursの軌跡に惹かれ、共感した「観客」としての気づきでもあるように思いました。千歌のことを一番にわかっている人、千歌たちAqoursのことを知らない人、その両方に「共感」を与えることができたのだと思います。

 

 

MIRAI TICKET~最終シーン

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みんな、輝こう!

ゼロからイチへ、というかけ声と共に始まったMIRAI TICKETの最中でもさらに光に向かって手を伸ばす千歌はこう叫びました。ここでいうみんなとは一体誰なのか。きっと町の人々や生徒だけでなく、千歌という「普通」に自信の持てなかった人間に共感した、視聴者を含めた人々全員への呼び掛けであり、同じ苦しみに悩む人々に代わって輝くことを体現したものがMIRAI TICKETだったのだと再放送後改めて思いました。Aqoursだけで輝くのではなく、誰と言わずみんなにむかって呼びかける千歌の行動はエールでした。

 

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君のこころは輝いてるかい?

曲が終わり、光の中に溶けていく千歌。役割を終え、共感をもとに強く結び付いていた視聴者とは分離し、そして最終シーンにおけるこのセリフでアニメサンシャインは幕を閉じました。

強制するわけでもなく「次は君の番だよ」と、輝きを体現した千歌の最後のこのセリフを聞けたことで自分はこの作品は共感をテーマにしたエールだと思うことができました。

 

 

#13は他にも学院の生徒がスクールアイドルに参加したいと言い出すシーンなど、いろいろなことを考えられるシーンがとても多くて好きです。今回は千歌というキャラクターを中心に文を進めていったので、次に#13について書く機会があればまた違った視点で物語を追ってみたいと思います。

ひとまず幕を閉じたアニメサンシャインに感謝しつつ、あるかもしれない2期に向けて期待を膨らませていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

<追記>

テレビアニメラブライブ!サンシャイン!!2期決定おめでとうございます。

放送から1年経った今でもAqoursの9人のように輝きを体現することが僕には出来ていません。それでももう少しだけAqoursの行く末を見届けていきたい。逃避するような悪い意味でなくその先にある輝きを見つめていたいな、と思います。

サンシャイン!!のくれたエール その1

 

9月末に最終回を迎えたラブライブ!サンシャイン!!

最終回となった #13 は見るたびにいろいろな発見や思うところがあってとても面白い作品だと改めて実感しています。

 そこでまずは#1から#13までを振り返ったとき真っ先に自分が感じた、高海千歌というキャラクターについてのことを現時点でのはじめの感想として今回は書きたいと思います。

 

 

 #1、#12での千歌の変化

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あなたみたいに
ずっとピアノを
頑張ってきたとか、
大好きなことに
夢中でのめり込んできたとか、
将来こんな風になりたいって
夢があるとか、
そんなのひとつもなくて

 

#1にて千歌は自分のことを "普通" と称していました。他のメディアミックスでも語られるように、普通の女の子ということが千歌は一貫して強調されていました。

しかし、アニメサンシャイン!!で千歌が述べている "普通" とは、「自分の歩んできた道に何もないこと」という、ゼロはおろかむしろマイナスを意味するような考えだったように感じました。

 

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親友と比べてしまう千歌。


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何かに夢中になりたくて、
何かに全力になりたくて、
わきめも振らずに走りたくて、
でも、何をやっていいかわからなくて、

物語の始まりのモノローグ。

この時点ではまだ何かに夢中になるということ、自分の中を何かで埋めることだけが目的だったのではないかとすら思います。

 

"普通" をダメなもの、欠けているものとみなしてしまうことは程度を問わずきっと多くの人にあることで、自分もそんな千歌に感情移入していたうちの一人でした。そういう意味で千歌はリアリティを付随した、最も視聴者とシンクロしていたキャラクターだったのかもしれません。

 

メンバー達が各々のわだかまりを克服していくなかで千歌一人がまだ答えを出せずにいるまま迎えた#12、「μ'sにあってAqoursに足りないものはなんだろう」という疑問。

それは勝つことなのか、それとも違うことなのか。

Saint Snowとの対話、音ノ木坂学院との出会いの中で、千歌は気づきます。

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μ’sみたいに輝くってことは、μ’sの背中を追いかけることじゃない

自由に走るってことなんじゃないかな?

全身全霊!

なんにも捕らわれずに!

自分達の気持ちに従って!

 #1から#12に至るまで自分達が走ってきたこと、そしてその道のりそのものの価値に気づきます。

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ゼロからイチへ。

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スタート地点にすら着いていないようで、実はもうそこにいたことに気づいた千歌。

ゼロだけれど、決してマイナスじゃないことを認識できた回でした。

 

#1から#12までの話はメンバーとの触れ合いを描いただけではなく、そのなかで千歌が自分の "普通" を受け入れていく過程を、12話という時間を要して語られてきました。それはまさに千歌のように思い悩む人へのエールだったのではないかと思います。

千歌というキャラクターを通して、一歩を踏み出そうとしている人、自分の道のりに自信のもてない人に背中を押すような、そんな物語だったように感じたのが最初の印象でした。

 

そして物語はそこで幕引きではなく、ゼロからイチへとさらなるステップを踏み出していく#13について、感想はその2に続きます。

 

その2→https://t.co/UTv1Iw7ZWJ

 

ブログを作りました

いろんな創作物の感想を垂れ流します

夏はラブライブ!サンシャイン!!やダンガンロンパやらに浸かっていました

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気楽に読んでいただければ幸いです

ゲームも好きです

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