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いちリトルデーモンの墓場

創作物の感想の雑記を載せます

3月のライオン Chapter.4

3月のライオン Chapter.2~Chapter.3 - いちリトルデーモンの墓場の続きです。前回の記事を見ていない方はこちらもどうぞ。

 

Chapter.4 橋の向こう

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橋を渡った向こう側は三月町。あかりさんたちの住む町だ

自分のいる町にはお店がないので日用品の買い出しのためとなり町に向かう零。色のついた世界。


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この町に越してきてしばらくの間、どこを歩いても夢の中にいるみたいだった。音がよく聞こえないし町が白黒にチカチカしたりした

色のない町。一人暮らしに緊張していた零が目にする町に色をつけてくれたのはあかりさんたちだったと心の中で呟く零。EDのファイターでの「冷たかった胸に陽だまりができた」を思い出させます。その後感じたのは匂い。焦げ臭い匂い。


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スーパーの特設コーナーを見つめて、今日はお盆なのか、とひとり考えていると三姉妹に出くわす零。


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『ちなみに今夜はこれ。れいくんからあげは好き?』
『す…好きです』

 特売品を持たせ、あくまで家に帰って一人でいようとする零を連れていこうとするあかりさん。見たままの意味でも後ろから背中を押してくれることにやさしさを感じます。

 


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ボクはあかりさんになんとなく逆らえない…

最初に一番みっともない所を全部見られてしまったからもう取り繕えないのだ…

場面は再びあかりさんと零の出会い。慣れない酒に潰れていた零を吐き方というところまで介抱してくれていたのでした。


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ああそうか。この匂いだったんだ

街中にあふれていたのは

迎え火を炊く三姉妹。


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『おうまさん?』
『そーだ。これに乗って帰って来たんだ。ばーばも母さんもな』

馬を不思議そうに見つめるももちゃん。幼い子どもにもわからないし自分たち大人もわからない、でもこうするんだと。ももちゃんに言い聞かせているのか、はたまた自分に言い聞かせているのかというおじいちゃんの姿にどこか悲しいものがありました。

 

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『坊主のご両親のお墓はどこなんだ?』
『長野です。父の実家がある』
『そうか。遠いな…』

1話でのいざこざを確かめるように零の家族についても語られていく。


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思い出話も何も無く夕げは進む。きっとまだ傷は生のまま乾かずにこの家に横たわっている

はねた油で火傷したひなちゃんに軟膏を塗るあかりさん。肌についた火傷。傷は生のまま残っているのだと...痛みが伝わってきます。


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僕の時はどうだったっけ

泣き止んだのはいつだっけ

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ずっとぼんやりしている あの日からぼんやりしたまま。他にする事が見つからなくて

他にする事が見つからなくて

見つからなくて

零にとって将棋という存在は零の光になれているのか、はたまた枷となっているのか...複雑な思いがこちらの胸も締め付けてきました。


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『丁度送り盆なの。ごちそう作るし…誰か居てくれた方が』

「気が紛れるから」とあかりさんが言ったような気がしたけど小さすぎてよく聞き取れなかった

明るい川本家にもどうやら零のように暗いものがあるようで、あかりさんにとっても零の存在は川本家の光になっているのかもしれません。

 

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帰り道 風の強い橋の上 お腹に抱えた弁当がまるで小さな生き物のようにあったかかった…

 

夜になり色づく町。傷や暗いものがけして消えたわけでなくとも、町に色をつけてくれる人と出会うことができた。でも、やはり傷が消えたわけではない...というような複雑な思いがこちらをも唸らせるような細やかな回だったと思いました。

Chapter.3で感じた熱さ、Chapter.4で感じた静けさのようなどちらにも深く入り込めるようなつくりになっていた2話でした。

 

これにてChapter.4ならびに2話が終了し、次回は3話の感想を書いていこうと思います。

ここまでの閲覧ありがとうございました。

 

おまけ

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エンドカードコンドウアキさんでした。

3月のライオン Chapter.2~Chapter.3

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今回は3月のライオン2話について感想を書いていこうと思います。前回のラストで零と出くわした謎の青年はいったい何者なのでしょうか。

 

Chapter.2 川沿いの町f:id:little-demon-uma-u-ma:20170417073216j:image

零の元に現れた青年は「二階堂 晴信」。零と同じC級のプロ棋士であり、どうやら零の対局通知を勝手に見ていたとのこと。


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『水くさいぞ桐山あああ!親友だろ!?』
『親友!?聞いたコトないよそんな話!』

 一人熱くなる二階堂をよそに帰ろうとする零。どうやら子ども時代から零とは因縁(?)があるようで零のことをライバル視しているようです。そしてこの二階堂、専属している執事がいるお坊ちゃんのようです。


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家まで上がり込む二階堂。こうまでズカズカと来る二階堂の熱意には観ているこちらもおいおいとなるものの、あかりさんたちとはまた違う人のあたたかさを零が感じ取って救われている部分も少なからずあるのかなと思います。

と、ここで回をまたいだChapter.2が終了し、Chapter.3へと話は移っていきます。

 

Chapter.3 あかり

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川が好きだ

好きなものなんてそんなには無いけど

水がたくさん集まった姿を見ているとぼうっとして頭がしんとする

対局があるようで将棋会館に向かう零。しんとした空気を感じながら向かった先には...


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どうか見事勝ち抜きTVにばっちり映りますように!今回の対戦相手の桐山を見事自分の将棋で下せますように!

またもや暑苦しそうな人物と鉢合わせに。彼が零の今回対局の相手となる「松本 一砂」。その人柄の通り「攻撃しかしてこない」棋風で有名なのだとか。


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見えたあああああああっ!

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『ちょっとやめてよいっちゃん。ビックリすっからさぁ』
『スマンスミス!!つい気持ちが高ぶってしまってな』

通称スミスこと「三角 龍雪」。こちらはB級に所属しているいわば零の先輩なんだとか。


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改心の一手を放ったものの落ち着いた零に返され再び角の逃げ場を失う一砂。一手一手に唸ったり見つけたといわんばかりにこうだ!と熱を込める一砂と表情を崩さずに指し続ける零の姿がきれいに分かれていて面白い。そして...


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零の一手で完全に角が死に終局。ひどく落ち込む一砂には理由があるようで...


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田舎のじいちゃんに見て欲しかったんだよ。今体悪くして入院してんだ。NHKは日本全国どこでも映るもんな

スミスにそう告げられどこか思うところがある様子の零。相手を負かすことの重圧なのか、はたまた家族についてのことなのか。


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いっちゃんが元気ないと将棋会館が暗くなっちゃうんだよ!

その後なぜか零のおごりということで一砂の元気づけのため銀座に向かう三人。そこで待っていたのは...


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なんだか家にいる時とぜんぜん違う人みたいだ。もしかしてホントに違う人だったりして…

あかりさんでした。どうやら和菓子屋の手伝いだけでなくホステスとしても働いているようで、そのことも零は既に知っていたような様子。零とあかりさんの会話の合間に映る、オレンジジュースの氷とそのからんころんという音。零の気持ちも揺れています。


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…いやすみません。やっぱり同じ人でした。女のひとってすごいな…

零といつも通りの会話をするあかりさんに思わずどきりとする零。女の人ってすごい。


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談笑するあかりさん達だったがどうやら過去に零が来たときはあまり穏やかではなかった様子。1話での家族のこと以外にも零を襲う出来事が多くあるようで...


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初めてなのになぜか懐かしいあの古い家に…。これがボクとあかりさんの そしてひなちゃんとモモちゃん三姉妹との出会い

潰れた零を当然のように迎え入れるあかりさん、ひなちゃん、ももちゃんのあたたかさがこちらにも伝わってきます。一人孤独に暮らす零という人間にとっても、個人と個人でぶつかり合う棋士という孤独な零にとってもあたたかい家庭に迎え入れられることは救いなっているのでしょうか。


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なんやかんやで一砂のおごりで晩酌を交わすことになり助かった零。「いい先輩だね」とあかりさんは言いましたが、勝ち負けがついたあとにこうやって飲み交わせるのは素敵な仲だと思います。

 

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ここにいるあかりさんはいつものあかりさんとは違う

でも どっちもとてもきれいだと ぼくは思う

 

1話で描かれていた「家庭のあたたかさ」とはまた違い、二階堂、一砂やスミスのような棋士同士で通じ合う「熱さ」や「信頼」、そしてあかりさん個人という家族とは違った別のやさしさをこちらも感じる回でした。

ということでChapter.3は終了となり、引き続きChapter.4の感想を書いていこうと思います。

 

次→3月のライオン Chapter.4 - いちリトルデーモンの墓場

3月のライオン Chapter.2

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3月のライオン Chapter.1 - いちリトルデーモンの墓場の続きです。まだChapter.1の記事を観ていない方はこちらからどうぞ。

 

Chapter.2 川沿いの町
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…フクロウ?な訳ないよね。普通民家にいきなりこんなご立派なシロフクロウいないよね…

目を覚ました後も一人だったChapter.1と違い目が覚めた零の目の前に現れたのはなんと猫。

 

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 寝坊したひなちゃんと共に朝食をとる零。ひなちゃんの快活なエネルギーは少なからず零の心の影を照らしている部分があるのかもしれません。

 

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行ってみるかな…学校…

零は棋士のかたわら高校生として学校に通っていたようで、ひなちゃんのおにぎりを貰って登校するもどこか空虚な様子の零。


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屋上でひとりおにぎりを食べる零の元に現れたのは学校での理解者、「林田先生」。彼の存在もまた今後の零を救っていくことになります。(ネタバレのため内容は記述しませんが18話は林田先生が素晴らしいので18話までだけでも観てください、ほんとに。)

 

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…中学生でプロになって天才とまで呼ばれた少年もここでは普通の悩める17歳か

一体何を考えてるんだろうな…

 

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舞台は変わって、川本家の経営する和菓子屋に訪れた零。

 

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手伝いをする零をよそに「ちびにまで来られちゃ煩くてかなわん」というおじいちゃん。しかしももちゃんの折った折り鶴を見てこの表情である。おじいちゃんは孫バカでした。


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3人と別れる零。こちら側にいる零の視点で橋の向こうにいる3人を見ているせいか、別れるときの寂しさのようなものを感じました。


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お探しの物はコチラかな?桐山零くん

帰宅した零をむっちりした謎の青年が呼び止めるところで1話は幕を閉じます。続きは2話へ...

 

まとめ

記念すべき3月のライオン第1話は零が言葉をほとんど発さずどこか暗い雰囲気が漂ったChapter.1、川本三姉妹やその祖父、さらには高校での担任や謎の青年(?)との交流を描いた明るい雰囲気のあるChapter.2で静と動、明と暗のコントラストが際立っていた回だったと思います。

話が進めば進むほど零が体験するのと同じように自分の心も動かされる素晴らしい作品だと思うので、まだ観ていない人はぜひ、もう観た人も2周目で秋に向けた振り返りをしてはどうでしょうか。

ここまでの閲覧ありがとうございました。

 

おまけ OP「アンサー」とED「ファイター」

元々BUMP OF CHICKENが主題歌を担当するということで観始めたので曲についても触れていこうかなと思います。

 

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OPはBUMP OF CHICKENの「アンサー」。

心臓が動いてることの

吸って吐いてが続くことの

心がずっと熱いことの

確かな理由を

心臓や呼吸という生きていくうえでの事務的なことと心がずっと熱いという理屈じゃない感情の高まりがサビの映像と合っていてとても好きな曲です。OPは後述する意図があって水に沈んでいく零の姿が印象に残りやすくできていると思います。

 

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EDもBUMP OF CHICKENで「ファイター」。

いくつもなくなったあとに

強く残った ひとつ残った

離れない いつでも側に

僕の中に 一番近くに

零にとって「ひとつ残った」のは将棋かもしれないし零の心だったのかもしれないような、子ども時代と青年時代の零が互いに向き合うシーンやOPでは水に沈んでいくのみだった零が水の中をもがいて飛び出していくシーンがとても好きなEDです。

アンサー、ファイターともにfullバージョンの3月のライオン仕様のPVが公開されたのでぜひ観てみてください。

アンサー→BUMP OF CHICKEN「アンサー」 - YouTube

ファイター→「3月のライオン meets BUMP OF CHICKEN」MUSIC VIDEO - YouTube

 

ではこれにて終わりたいと思います。

ありがとうございました。

 

おまけのおまけ


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エンドカード三浦建太郎さんでした。

3月のライオン Chapter.1

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今年3月に放送を終えたTVアニメ「3月のライオン」が秋に第2シーズンの放送が、4月から再放送のスタートが発表されたので、自分が感銘を受けた作品ということであらためてアニメーションで描かれる「3月のライオン」の感想を1話ずつ毎週書いていこうと思います。

 

Chapter.1 桐山零

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夢から覚めてどこかへ向かうこの少年こそこの作品の主人公、桐山零くんです。彼はどこに向かっているのでしょうか。よくよく見ると電車の中には原作の広告があって遊び心がありますねw


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元気だったか?零

暑いなぁ。まだ梅雨にも入っとらんというのに

零の向かった先は将棋会館。対局の相手はどこか零のことを知っている落ち着いた雰囲気の男性でした。


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まいったな…こんな時だっていうのに天気の話しか出てこんとは

昔の零と現在の零。幼い頃の写真にいるのは零と相手の男性に二人の子供。


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男性の一言を受けて対局を始める零。過去にあった確執ようなものを思い出しながら対局を続ける零はただ静かに指し続けます。そして...

 

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…ああ…無いな

うん 無い

負けました

対局は零の勝利に終わりました。しかし全く動じることのない零。


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…強くなったな

ちゃんと食べているのか?急に出ていって…歩も香子も心配してるぞ

そうとだけ言って会館を後にする男性。零はひとり将棋盤の前でうつむき、

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うそだ

これが零がこの作品で初めて放った言葉でした。ここまで何も語らなかった零がとうとう口にしたたった3文字の言葉には彼の境遇を知らずとも何か心に重くのしかかるものがあると思います。

 

ちなみに2クールを全て観た後に2周目でここに戻ってくるとますます重いというか心に突き刺さるのでこの話だけでも2周してはどうでしょうか。

 

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対局後、夕暮れ時の街にたたずむ零の元にメールが届きます。差出人は「川本 あかり」。お使いを頼まれた零の向かった先には...

 

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零くん早く早く!おなかすいたよーっ
れいちゃんアイスは?
こらっ モモ!

買ってきました。アイスと…あとプリンも

差出人であろう女性「川本あかり」と二人の小さな女の子「ひなた」「もも」がいました。どこか暗い雰囲気の前半とうってかわってカレーの食材を持ってきた零をあたたかく迎える3人の姿は観ているこちら側も嬉しくなるような活気をもたらしてくれます。


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お母さん、おばーちゃん。今日のカレーは豚コマですよ~

仏壇に夕飯のカレーを供えるひな。一見明るそうな家庭にいる親思いな子だなと思いつつ、母も父も不在の家庭という川本家にもどこか暗いものを匂わせます。


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「幸田さん残念だったなぁ。久しぶりのリーグ入りがかかってたのに」
「まさか息子にブッチぎられるとはね」

「ある意味本望ってところかなぁ」
「まぁホントの息子だったら…の話だがな」

川本家で共に夕飯をとる零の目に入る「息子が父親をハンマーで殴って殺す」という旨のニュース。それを観た零が思い出したのは記者の陰口。話によると対局相手の幸田さんはどうやら零の義理の父親らしいが...


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一手一手 まるで素手で殴ってるような感触がした。殴った肌のあたたかさまで生々しく残ってる気がする

義理の父親をリーグから蹴落としたこと、家庭のこと、様々な思いが零を縛っていく。

 

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沈んだ零に何気なく声をかけるひなちゃんと無理せず食べなさいと声をかけるあかりさん。その優しさが多少なりとも零の救いになっているのでしょうか。


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「何だボウズもう寝てんのか」
「ご飯が終わったらコロンとなっちゃったの。気を失ったみたいに…」

夕飯後、疲れきったのか寝ている零をよそに祖父「相米二」が帰宅。小さな二人の娘と違いあかりさんと祖父は零の事情を理解しているようでした。


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寝ている零のそばに毛布を持って来たひなちゃん。眼鏡をかけたまま寝ている零から眼鏡を外すと...

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おやすみ。

 

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桐山零 これが僕の名前。大きな川沿いの小さな町でこれから僕は暮らしてゆく

C級1組 五段17歳―――職業 プロ棋士

 まるで水の中にいるような演出が零の心の静けさと暗さを同時に表しているようで、零の涙を観たときには誰もが心を痛めるようなそんなパートだったと思います。

 

といったところでまずは1話前半が終了し、次はChapter.2が始まります。続きはChapter.2の記事にてよろしくお願いします。

次→3月のライオン Chapter.2 - いちリトルデーモンの墓場

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巡礼/サンシャイン!!内浦・沼津

まえがき

巡礼時のことを書く前にまずは言わずと知れた1stライブ「Step! ZERO to ONE」について、沢山の方の多くの感想がきっと言いたいことをほとんど言ってくれていると思うので全体を通して少しだけ感想をまえがきに述べたいと思います。

 

ライブ最中そして終わった後一番に感じたのは「楽しかった」です。感動で身が震えました!というのももちろんあるのですがやっぱりメンバーの方々やLV会場でのたくさんの人の笑顔がとても記憶に残っているので一番は「楽しかった」んだと思います。

そして多くの方が述べていたようにメンバーの方々が作品を背負いながらもAqoursとしてまさに一歩踏み出すライブを成功させたことに勇気付けられたライブだったと思いますし、けして重く訴えかけてくるのではなく楽しさの中で背中を押してくれるやさしい作品だったと改めて思いました。ライブ終了後多くの方々が自分にもできることをやりたい!と意気込んでいるのが見られ、Aqoursのメンバーの姿はもちろんそういった人達の姿にもまた背中を押されるように思いました。

ライブの感想としては短くなってしまいましたが、後は多くの方々が代弁してくれていると思うのでまえがきを終えて今回はひとまず巡礼の話をします。

 

 

4:50東京出発~内浦

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1日で巡るためには朝から!!ということで始発に乗って静岡の方面に向かいました。同行した巡礼経験者に4時前起きを宣告されたので驚きつつも駅に向かいました。

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そして東京→三島→三津シーパラダイス前と8:30ごろには内浦に辿り着ける順調なペースで朝を迎えることができました。

同行した二人は前回三津シーパラダイスを長めに見て回ったので今回は内浦のAqoursゆかりの場所(?)を巡りつつのんびりとてくてく歩き回ることにしました。写真はゆかりの場所で撮ったものです。

到着後おやつにしようということで朝に松月さんにておやつを食べてしまいました。かんかんみかんタルトとみかんジュースで体に循環!みかん!だったのですが写真を撮り忘れてしまいました。(無念ポイント)

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そして内浦、なんと言っても海がとても綺麗でした。晴れていたので写真の映えもよく見ているだけでとても癒されました。自分が東京にいるから慣れていないだけと言いつつも、横を向けば雄大で綺麗な海が広がっているという場所で育てば自分の土地や海が好きになるんだろうなあと思いました。

 

 

10:30内浦~あわしまマリンパーク

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10時過ぎに朝のおやつを終えてあわしまマリンパーク淡島神社へ。チケットもクルーザーもAqoursてんこ盛りで向かう前から巡礼初心者の自分はすげえええええええの一言でした。

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まずはカエル館へ。館前にあった果南ちゃんセンターおめでとうの垂れ幕にシングルのタイトル「HAPPY PARTY TRAIN」が書かれていたことにテンションが上がりました。

カエル館自体もとても楽しかったです。ぬぼーっとした両生類たちは眺めているだけでも可愛らしくて癒されましたし、土に潜るカエルが丁度何匹か土から出ていてくれたり同行した二人とカエルを探したりするのもまた面白かったです。

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カエル館の後は淡島神社へ向かいました。運動しない環境に身を置きすぎたせいでひぃひぃ言いながら登るはめになりました。御堂に着いてお祈りしてから4話のダイヤさんがいる場所にいきました。うーん絶景。

登り下りにかけた時間は恐らく30分ほどでしたが、外出する際に選んだ靴を間違えたせいでこのあたりからかかとにそれなりの痛みを抱えたまま巡礼することになりました。靴選びを怠るのダメ、ゼッタイ。

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その後は水族館を見て回ったり、アシカショー・イルカショーを観て心を洗濯しました。フリスビーをキャッチしたりボールを足で挟んで持ってきたりと芸をするアシカや飛び上がるイルカがこれまた可愛かった。元々水族館の類いで魚がひらひら泳いでるのを眺めるのが好きなので心のとげとげしていた部分が一気に安らぎました。

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そして昼食は離宮Aqours丼を頼んで「おいしい」「おいしい」を連呼しながら完食しました。お味噌汁であたたまりながらお魚を口にするのがたまらなくよかったです。海鮮とご飯の相性。

その場にいた3人全員が日常生活でケチる習性があったので頼む前もどうしようか悩みましたが頼んでよかったなあと思いました。海苔は3人推しがバラバラなのに1人も被りませんでした。(無念ポイント2) でも花丸ちゃん可愛い。

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その後淡島にさようなら。1日で回りきるためにあわしまマリンパークではあまり多くの時間を割けなかったので次はもっとよく見て回りたいです。

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もちろんここは撮りました。

 

 

15:30沼津港~沼津

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あわしまマリンパークからバスで揺られて沼津港の辺りにワープした後びゅうおの方面に向かいました。BD4巻表紙の場所を写真に納めることができてリトルデーモン冥利につきました。

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びゅうおからの絶景。途方もなく広がるお昼過ぎの海がここまでの行路で疲れた自分を癒してくれました。11話でマリーさんがこの場所を選んだのもこの広がる海を見ればきっと悩みを話してくれると思ったのかもしれませんね。ちなみに嫉妬ファイア~~~~~のあたりの場所から撮りました。

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その後堕天使の宝珠を3人で分け、クリアファイルは譲ってくれました。友人に感謝。

このあたりから「食」を優先しようとしてきたためか持っていった資金に難が出始めました。(無念ポイント3) 多目に持っていくべきだった。次は深海水族館を回ってみたいです。

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その後トリの沼津に向かう途中で欧蘭陀館にて早めの夕食。写真のオムソバを頼みケチャップで件のヨキソバを再現しようとしましたが馬鹿なので片側ではなく全面にあのマークを描きました。ヨーソロー。

そしてこのオムソバ、絶品でした。焼きそばを包む卵がふわふわとろとろしていて甘味があり、中の焼きそばはもちもちした濃いめの味付けでとても美味しかったです。今まで食べてきたものの中でもこれは美味しい!と思えるほどのものだったのでサンシャイン!!とは関係なく沼津に行くならご飯はここに行きなさい!という場所でした。これ以降の同行した二人との会話の半分くらいは「オムソバが美味しい」でした。美味しい。

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その後歩みを進め沼津に到着。CDのドラマパートやアニメの舞台に立ち寄りました。本屋さんにて花丸ちゃんの台車に広告が乗っていたことにテンションを上げたり善子はこういうところに住んでるのか...などという想起をしました。

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そして最後はデザートを求めてコラボカフェ。自信たっぷりにGuilty Kissのパフェと津島善子のドリンクを頼みましたが、カフェが屋外に仮設テントのように建ててあるのと夜だったのが合わさり凍えながらひえひえのパフェとドリンクを口にしました。実際ドリンク系を注文していたお客さんは自分達以外にいませんでした。それでもパフェとドリンクでダブルでイチゴを味わえて美味しかったです。

コースターはダイヤさんと夢で夜空を照らしたいでした。推しを引く運を持ち合わせてはいませんでしたがやっぱりどのキャラも可愛い。そして店内ではAqoursの楽曲のPVや本編での楽曲の映像がループされていて、秋の再放送以降サンシャインの本放送を観る機会がほぼなかったので1stライブのこともあり、どの楽曲もアニメと合わさり心を動かすパワーがとてもあったのだと再認識させられましたし、店内にて心を動かされました。

食後は沼津からさようなら。東京に向かい長い長い巡礼の旅を終えました。

 

 

まとめ

巡礼に行って感じたのが、今こうして歩くことになったのはAqoursを求めてのことだったけれどこの土地にきて癒しを感じているのはこの土地そのもののおかげ、ということでした。サンシャインから興味を持って何度も沼津を訪れている方々がいるのは「その土地にAqoursを求めている」というよりは、「Aqoursによってたどり着いた土地そのものが心を癒す」からなんだなあと思い、それが作品のテーマにも繋がっているラブライブ!サンシャイン!!の凄さを改めて実感しました。それと同時に、いわゆる過疎である地域を興すためには町民の方々がする努力だけでなく、訪れた人々がその土地のよさを伝えていくこともまた必要な要素なんだと思いました。

 

そして10数時間の長旅を終えて地元に帰って来たときにもまたどこか安心感がありました。アニメでも語られてたように自分の住んでる町なんて何もないところだと思うけれど、それでも安心感はあった。町の責任じゃなくそれは自分たちの気持ち次第なんだ。6話等で伝えたかったのはそういうことだったのかかなあなんて思いました。

 

はじめての巡礼でも密度の濃いものにできましたが回りきれなかった場所もあったので、2回目以降はそこを巡ったりアニメ2期以降ピックアップされる場所に行ってみたいなあと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。以上、いちリトルデーモンによる聖地巡礼の感想でした。

サンシャイン!!のくれたエール その2

サンシャイン!!のくれたエールその2です。

その1からとても遅くなってしまいましたが、アニメ版ラブライブ!サンシャインが先週で再放送も終了し一つの区切りがついたところで、自分が最初に視聴して一番強く感じたことを今年最後に締めとして納めたいと思います。

 

千歌の母親と千歌との関係

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#13では千歌の母親が初めて登場しましたが、実際に千歌と会話をしていたのはAパートの後半のみでした。

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今度はやめる?

ううん、やめないよ

千歌の後ろ姿を見つめる母親のカットや、母親の発した「今度は」という言葉は千歌の飽きグセのようなものが想像でき、千歌自身が長い間苦しみ続けていた「普通」との葛藤をこの母親もまた共に分かち合い、見てきたのではないかと感じさせるものでした。もしかするとスクールアイドルの活動に対する千歌の意欲に対してもこの段階では千歌の母親は不安を抱いていたのかもしれません。

 

舞台は変わって予選会場、千歌の母親も含め応援に駆けつけた町民や学院の生徒たちの見守るなか千歌たちAqoursのパフォーマンスが始まり、そこで繰り広げられたのはメンバー全員によるAqours誕生から現在までの道程を伝える、というものでした。

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千歌ちゃん、やめる?

...ゼロだったんだよ、悔しいじゃん!

個人的にはこのやりとりとそれに対する千歌の母親の反応がこの話の根幹を成すテーマであるように感じました。

親友の曜よりも千歌との距離が一番近いはずの母親が、曜の言葉によって千歌の「悔しい」という言葉を受けて何かにハッと気づく。これは長年寄り添ってきた千歌が様々な出来事や出会いを経て成長したことに初めて気づいた「母親」としての気づきであり、楽しいことも困難なことも経験したAqoursの軌跡に惹かれ、共感した「観客」としての気づきでもあるように思いました。千歌のことを一番にわかっている人、千歌たちAqoursのことを知らない人、その両方に「共感」を与えることができたのだと思います。

 

 

MIRAI TICKET~最終シーン

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みんな、輝こう!

ゼロからイチへ、というかけ声と共に始まったMIRAI TICKETの最中でもさらに光に向かって手を伸ばす千歌はこう叫びました。ここでいうみんなとは一体誰なのか。きっと町の人々や生徒だけでなく、千歌という「普通」に自信の持てなかった人間に共感した、視聴者を含めた人々全員への呼び掛けであり、同じ苦しみに悩む人々に代わって輝くことを体現したものがMIRAI TICKETだったのだと再放送後改めて思いました。Aqoursだけで輝くのではなく、誰と言わずみんなにむかって呼びかける千歌の行動はエールでした。

 

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君のこころは輝いてるかい?

曲が終わり、光の中に溶けていく千歌。役割を終え、共感をもとに強く結び付いていた視聴者とは分離し、そして最終シーンにおけるこのセリフでアニメサンシャインは幕を閉じました。

強制するわけでもなく「次は君の番だよ」と、輝きを体現した千歌の最後のこのセリフを聞けたことで自分はこの作品は共感をテーマにしたエールだと思うことができました。

 

 

#13は他にも学院の生徒がスクールアイドルに参加したいと言い出すシーンなど、いろいろなことを考えられるシーンがとても多くて好きです。今回は千歌というキャラクターを中心に文を進めていったので、次に#13について書く機会があればまた違った視点で物語を追ってみたいと思います。

ひとまず幕を閉じたアニメサンシャインに感謝しつつ、あるかもしれない2期に向けて期待を膨らませていこうと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

サンシャイン!!のくれたエール その1

 

9月末に最終回を迎えたラブライブ!サンシャイン!!

最終回となった #13 は見るたびにいろいろな発見や思うところがあってとても面白い作品だと改めて実感しています。

 そこでまずは#1から#13までを振り返ったとき真っ先に自分が感じた、高海千歌というキャラクターについてのことを現時点でのはじめの感想として今回は書きたいと思います。

 

 

 #1、#12での千歌の変化

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あなたみたいに
ずっとピアノを
頑張ってきたとか、
大好きなことに
夢中でのめり込んできたとか、
将来こんな風になりたいって
夢があるとか、
そんなのひとつもなくて

 

#1にて千歌は自分のことを "普通" と称していました。他のメディアミックスでも語られるように、普通の女の子ということが千歌は一貫して強調されていました。

しかし、アニメサンシャイン!!で千歌が述べている "普通" とは、「自分の歩んできた道に何もないこと」という、ゼロはおろかむしろマイナスを意味するような考えだったように感じました。

 

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親友と比べてしまう千歌。


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何かに夢中になりたくて、
何かに全力になりたくて、
わきめも振らずに走りたくて、
でも、何をやっていいかわからなくて、

物語の始まりのモノローグ。

この時点ではまだ何かに夢中になるということ、自分の中を何かで埋めることだけが目的だったのではないかとすら思います。

 

"普通" をダメなもの、欠けているものとみなしてしまうことは程度を問わずきっと多くの人にあることで、自分もそんな千歌に感情移入していたうちの一人でした。そういう意味で千歌はリアリティを付随した、最も視聴者とシンクロしていたキャラクターだったのかもしれません。

 

メンバー達が各々のわだかまりを克服していくなかで千歌一人がまだ答えを出せずにいるまま迎えた#12、「μ'sにあってAqoursに足りないものはなんだろう」という疑問。

それは勝つことなのか、それとも違うことなのか。

Saint Snowとの対話、音ノ木坂学院との出会いの中で、千歌は気づきます。

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μ’sみたいに輝くってことは、μ’sの背中を追いかけることじゃない

自由に走るってことなんじゃないかな?

全身全霊!

なんにも捕らわれずに!

自分達の気持ちに従って!

 #1から#12に至るまで自分達が走ってきたこと、そしてその道のりそのものの価値に気づきます。

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ゼロからイチへ。

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スタート地点にすら着いていないようで、実はもうそこにいたことに気づいた千歌。

ゼロだけれど、決してマイナスじゃないことを認識できた回でした。

 

#1から#12までの話はメンバーとの触れ合いを描いただけではなく、そのなかで千歌が自分の "普通" を受け入れていく過程を、12話という時間を要して語られてきました。それはまさに千歌のように思い悩む人へのエールだったのではないかと思います。

千歌というキャラクターを通して、一歩を踏み出そうとしている人、自分の道のりに自信のもてない人に背中を押すような、そんな物語だったように感じたのが最初の印象でした。

 

そして物語はそこで幕引きではなく、ゼロからイチへとさらなるステップを踏み出していく#13について、感想はその2に続きます。

 

その2→https://t.co/UTv1Iw7ZWJ